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【小暮医師が解説!】新型コロナから家族を守る方法

by 岡崎久美子2021.02.22

kokode Beauty(オリジナル)

新型コロナウイルス感染症の拡大は未だに収まらず、夜の街や会食の場だけでなく、職場や家庭内での感染も増えています。この状況下で今私たちが「感染しない!させない!」ためにできることは何なのか、一日も早く収束させるためにはどうしたら良いのか、医師の立場から考える感染拡大防止対策を小暮医師にアドバイスしていただきました。


Q1.なかなか収まらない新型コロナ。この状況はいつ頃収束すると思いますか?
ヨーロッパやアメリカでは既にワクチン接種が始まっていますが、検証では95%以上の有効性があるとも言われています。このワクチンを人類の7~8割が接種すれば、感染拡大に対する防波堤ができ、おそらく2023年には地球上から新型コロナウィルスがほぼなくなり、人類が勝利するのではないかと思っています。過去の例で言うと、1984年に大流行した麻疹も大変怖い病気ですが、ワクチンの接種が94~95%に広まっているため、今はかなり落ち着いています。日本もいよいよワクチン接種が始まりますが、スピード感がとても重要になってくると思います。みんなが一致団結して一斉に予防接種をうけることは、集団免疫の獲得につながります。もしそれができれば、日本も含め、先進国ではあと1年ほどで収束を迎えられる可能性もありますね。

Q2.子どもはコロナに感染しても気が付かないって本当?
きちんとした検証はされていませんが、子どもの場合、症状が出ないケースが多いと言われています。人間の体の中には、新型コロナウィルスが入り口として使う「ACE2」という受容体が存在しますが、このACE2の量が乳幼児には少ないため、コロナウィルスが体内に入る入り口が少なくなり、感染しづらいという説もあります。まだ解明はされていませんが、幼児は重症化しづらいというのは既に世界の共通認識です。

Q3.この兆候が現れたら要注意!という症状を教えてください。
インフルエンザなどでも咳や発熱の症状は現れますが、他の感染症と違ってコロナ特有なのは、味覚や嗅覚がなくなる症状です。この兆候が表れた時にはコロナに感染した可能性が高いと思います。重症度で言うと、咳がひどくて眠れなかったり、食事を摂るのも苦しいような息切れや呼吸困難があるときには、重症化しリスクも高いので、すぐに医師の診断を仰いでください。コロナは血管にも悪さをして、脳梗塞や心筋梗塞、肺梗塞を引き起こすので、元々血管が弱い人や、糖尿病、高血圧、動脈硬化、高脂血症などの持病がある人は要注意です。

Q4.医師から見たコロナの間違いあるあるを教えてください。
まずPCR検査は万能だと思われていることです。コロナを診断するのには、インフルエンザの検査ほど確実なものはまだ存在せず、感染していても30%は見逃されてしまうのが現状です。そのため1度の検査で陰性だったとしても、一喜一憂せずに自分の体調の変化をよく見ていてほしいと思います。
そしてコロナはインフルエンザと同じで、一度感染しても再感染します。抗体検査で抗体があると診断されても、その抗体がずっとあるわけではなく抗体はなくなってしまうものなので、過信してはいけません。感染の経験があっても、そもそも抗体を持っていない人もいます。だからこそ、ワクチンを一斉に集団接種することが大事です。

Q5.マスク・手洗い・うがい以外に感染対策でできることは?
コロナウィルスは飛沫感染するので、まずは三密を避けて換気をきちんとすることが大事です。そして加湿をしっかりすること!乾燥していると2m飛ぶ飛沫も、湿度が上がると飛びにくくなり、鼻や喉などの粘膜の免疫機能も高くなります。エアコンをつけることで換気ができていると思っている人もいますが、エアコンでは室内の空気を循環させているだけなので、窓を開けて空気の入れ替えを心がけてください。

Q6.幼児がコロナに罹ったら?親がコロナに罹ったら?
自宅療養になる場合もありますが、幼児の子供と親が同時に感染して、どちらかが重症の場合は一緒に入院になると思います。幼児だけが感染した場合は、子どもだけが入院になります。逆に親だけが罹ってしまったときは大変で、子どもを預けるて入院することになります。その様な場合の専門施設はまだないと思うので、親族間が難しい場合は児童相談所などを通じて養護施設に預かってもらうしかありません。ですから、幼児のいる家庭では特に、予防対策を徹底することが大切です。

Q7.インフルエンザとの合併症が怖いと聞きますがどう怖い?インフルエンザに罹ったら気を付けたいことは?
こんな年は今までありませんでしたが、今年はインフルエンザが流行していません。両方に感染する可能性もありますが、インフルエンザはほぼほぼ封じ込められている状況です。どちらも肺に悪さをするので両方に感染すると重症化のリスクは高くなると思います。ただしインフルエンザは特効薬があるので、コロナの濃厚接触者の方には、その特効薬を予防投薬することも可能です。インフルエンザも怖い感染症ですが、治療が早ければすぐに回復します。

★感染状況をみて、いま小暮先生が考えること★
日本は子供の重症者が少なく、20歳未満の死亡者はまだゼロ(2月19日時点)という状況は、このことは不幸中の幸いだなぁと思っています。30歳未満も3名のみです。60代になるとなると死亡率はグッと上がって約1.4%に。70代が約4.7%、80代が約12.5%と年齢とともに死亡率は高くなります。実年齢だけでなく、肺や血管が元気かどうかでも変わってきます。主な後遺症は息切れなどの呼吸器系の障害や、関節痛、胸痛、味覚・嗅覚が回復しないしないという人もいます。五感はひとつなくなるだけでも大変辛いことですから、死亡率が低くても、罹らないことがとても重要だと思います。
経済のことについて考えると、国としての借金が増えれば海外からの日本に対する信頼度が下がってしまうので、現段階で経済活動をずっと止めてしまうというのは難しいと思います。もしもこの先、海外のように爆発的な感染拡大が起こってしまったら動きを止めるしかありませんが、今はまだ死亡者のいない子供たちが通う学校や保育園は閉めず、死亡率の低い50代までは経済を回すため働くしかないのではないでしょうか。そのうえで、60代以上の人が感染しないようにしてあげることが大切です。ですから今の日本の状況下では、みんなが予防接種を受ける、動ける人が経済を回すなど、ひとりひとりの助け合いの気持ちが大事なのだと日々感じています。


教えてくれたのは…

医療法人社団モルゲンロート
有明みんなクリニック有明ガーデン院 

院長・小暮裕之先生
2003年、獨協医科大学卒業。総合病院国保旭中央病院などに勤務し、2010年に有明こどもクリニック有明院を開院。有明みんなクリニック、有明ひふかクリニックも運営する。2019年、病児保育施設「フローレンス豊洲」を開園。同年、医療経営大学を開校。著書に『失敗を経て来院者数300%アップさせた院長が教えるクリニック経営の成功法則』(LISTEN library)がある。

岡崎久美子

ライター歴20年。美容誌をはじめ、雑誌やWEBマガジンなどでジャンルを問わず執筆活動中。美容ライターの顔を持ちながら、年に1度のハワイ旅行(知人からは「合宿」と言われてしまうゴルフ三昧の旅)と、日々の愛犬との散歩で日焼けしてしまった、黒肌が目下最大の悩み。今年の目標は、年末までに白美肌になること。

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